世界のトップ大学 「東大」は生き残れるか 2013.10.14<3> 日経ビジネスの特集記事(27)
世界のトップ大学 「東大」は生き残れるか 2013.10.14
前回は、MOOCとアジアの新興勢力について
お伝えしました。
「トップ奪取」は可能
学生編「情熱ある教育」を受けたい
国内エリート校を蹴り、米トップ大学への進学を
選んだ学生たちのナマの声です。
「英語力アップも動機1つでしたが、それ以上に
学生も教授も必死に学んでいるという環境に身を
置いて勉強をしたかった」。
(男子 東京大学→米プリンストン大学)
「寮生活で受ける刺激が何より大きい。学部生は
全員4年間、寮生活を送る。週7日、24時間生活を
共にする意味は大きく、様々な人との出会いが
あります」。
(男子 一橋大学→米ハーバード大学)
「日本の大学を知らないのですが、授業の密度が
濃い。エール大は10人程度の少数授業が多く、
そういう授業の人気が高い」。
(女子 中高一貫校→米エール大学)
「待っているだけでは何も変わらない。必要なら
行動を起こす。ここが自分が最も成長した部分
だと思います」。
(男子 東京大学→米ブラウン大学)
(PP.52-53)
教授編 改革のカギは「旧制高校」にあり
次に、アメリカの大学で教鞭を執る2人の教授の
情熱的な提言をお聞きください。
竹内 弘高・米ハーバード大学経営大学院教授
欧米の大学では原書に接して、それを批判的な
目で見て議論する。『自分で考える』という教育
の重要な点に関して大きな違いがある。
大学という『場』を通じてどういう人間を育てる
かが見えない。
ハーバード大学ビジネススクールは、企業で活躍
できる人材を輩出するための場だ。
西 義雄・米スタンフォード大学教授
私の場合、米マサチューセッツ工科大学、ハーバー
ド大学、カリフォルニア大学バークレー校ほか英、仏
の有力大学教授、十数人と比べて私の実績がどう
だったかという判断が毎年下だされる。
世界に優秀な学生が集ってくることが米国の大学の
強みだが、日本も海外からの学生を集めたければ、
教員を世界から公募すべきだ。
大学で学んだことが世界で使えるようになるには、
英語で学ぶのが早道。旧制高校では海外の原書を
使って学んでいたわけだから。100年前にできたこと
ができないはずがない。できないのではなく、
やりたくないということだろう。
(PP.54-55)
経営者編 教授も学生も「起業家精神」持て
最後に、2人の経営者に日本と外国の大学の違いについて、
語ってもらいましょう。
北城 恪太郎・日本IBM相談役
社会人の基礎力の育成に、大学があまり役に立っていない。
一番重要なのは経営意識をしっかり持つことだ。
トップ自らがビジョンを描き、改革案を持って教授会など
全体を牽引する存在であるべきである。
岩瀬 大輔・ライフネット生命保険社長兼COO(最高執行責任者)
米国の大学教育では、企業や社会変革に挑戦することが
素晴らしいという意識が醸成される。また、「自分が社会
でどのような役割を果たすべきか」」といったキャリア論
についても考えさせてくれる。
経営者として大学に求めたいのは、学生にもっときちんと
勉強させると言う点だ。人生のある時期にしっかりと
「知」に向きあう経験は大事。
(PP.56-57)
いかがでしたでしょうか?
学生や教授、経営者にも共通する点は、
皆高いモチベーションを持ち続け、
向上心が旺盛だということです。
形は違っても、私も登場した人たちの考え方を
手本にしたいものだ、と強く思いました。
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