スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

世界に挑む「紅い旋風」 ハイアール 2014.03.17<2>

日経ビジネスの特集記事(49)

世界に挑む「紅い旋風」 ハイアール
2014.03.17


今や家電メーカーとして、洗濯機や冷蔵庫で、
トップを走り続ける、ハイアールとはどんな
企業なのか?

が主要テーマです。


ハイアールが、旧三洋電機の白物家電事業を買収したのは、
約2年半前のことです。


豊富な資金力を背景に、外国企業のM&A(合併・買収)
に乗り出しています。日本企業もそのターゲットとなって
います。



PART3 中×日で世界目指す

2014年に入って、日本の家電量販店に衝撃が走りました。


ハイアールが、旧三洋電機の白物家電「AQUA(アクア)」
ブランドの販売で、家電量販店の最大手のヤマダ電機との
取引縮小に動いている、という内容です。


それは単なる噂ではなく、事実でした。

アクアの販売を担うハイアールアクアセールスの

中川喜之社長は、取引の縮小を認める。「決して

ヤマダを切る意図ではない」と言うものの、

「従来よりも利益を重視し、当社の考える条件に

合わない取引についてはどの量販店にも毅然と

した対応を取る」と明言した。

  (P.038)


ハイアールが新規開拓先として推進していこうとしているのは、
ホームセンターやイオンなどの総合スーパーです。


その理由は、「1店舗当たりの販売台数はそれほど見込めなくても、
家電量販店に比べれば厳しい値引き要請はしてこない」(P.039)
からです。


ハイアールは、徹底した競争原理を導入し、家電製品のデザインに
も、社内の部署だけでなく、社外の企業も含め、「コンペ形式」を
採用しています。

多い時は5社とコンペになり「採択率は50%」

(高嶋公恵担当課長)だ。一度決まっても、

消費者の反応が悪いと採用を取り消されて

しまうことがある。


「今後、コンペで連敗が続くことがあれば、

我々に声が掛からなくなるかもしれない。

職場の存続すら危うくなる」(高嶋担当課長)。

職場はこれまで味わったことがないような

緊張感に包まれている。

  (P.040)


前回、2013年の「売上高税引き利益率は6%で3%の
パナソニックなど日本勢を引き離す」という好業績
を出していることをお伝えしました。


その理由の一端が分かりました。

ハイアールはメーカー主導の販売をしていることも

あり、定価販売が基本で、値崩れが少ない。

細かい仕様変更ではなく長期的な視線で

開発に取り組める。

  (P.041)


このように、「国内では敵なし」の圧倒的な強さを誇っています。
裏返せば、海外での売り上げはまだ十分な成果を上げていない
ことが伺えます。

ハイアールは冷蔵庫(20.1%、英調査会社ユーロ

モニター調べ)や洗濯機(16.4%、同)などで

世界シェア首位に立ち、150カ国以上で販売

している。とはいえ、販売先の多くは中国。

本格的な国際展開はこれからの課題だ。

  (P.042)


企業が急成長し、世界に存在感を示すための手法として用いられる
のは、M&A(合併・買収)です。


「時間をカネで買う」のです。1からスタートしなくて良いのです。
技術力の高い企業を買収することで、一気にトップに立つことが
可能になります。


中国企業は企業買収に積極的に取り組んでいるということです。

2014年も中国のレノボ・グループが米グーグルから

子会社の米モトローラ・モビリティーを買収

するなど、大型案件が相次いでいる。

  (P.043)



再生へ、自ら死せよ

ここからは、ハイアール集団CEOの張瑞敏(チャン・ルミエン)氏への
インタビューの一部をご紹介します。


気迫溢れた回答に、ハイアールの勢いを感じます。
強い危機意識を持ち続けているからです。

何よりお伝えしたいのは、私たちは「学び続け、変わり

続ける企業」だということです。


1984年の創業当初、私は日本企業の経営者の精神を

徹底して学びました。松下幸之助の本はほとんど

読みましたし、稲盛和夫、豊田喜一郎などに関する

著作にも一通り目を通しています。ハイアールの

組織作りや経営理念は、そこから学んだものです。


ニーズは多様化し、また変化が速くなり、ある1社が

どれだけ優れた技術を持っていても、それだけでは

利益を得続けることが難しい。


めまぐるしく変わる環境に対していかに適応するか

が、当社だけでなくあらゆる企業に共通した課題

と言えます。


IT(情報技術)を活用すれば、店舗を介さなくても

直接的に顧客と接点が持てます。


直近では、どれだけ利益や顧客創造に貢献したかに

応じて、社員の給与を算定する仕組みを導入しました。


もし、開発した製品の売れ行きにかかわらず同じ給与が

得られるとすればどうですか。技術者は設計図を描く

ことだけに集中し、売れないのはマーケティングや

販売部門が悪いからだ、となりがちです。それでは

ニーズに合った製品など生み出しようがない。


自発的な意欲をかき立てる仕組みさえあれば、従業員

一人ひとりが最大限の能力を発揮してくれます。


ネット時代においては「顧客をどれだけ持っているか」

あるいは「新たに獲得できるか」ということが、より

優先する価値になります。


今、私が注視する企業は米グーグルと米アマゾン・

ドット・コムです。


日本にR&D拠点を持つのも、様々な顧客の悩みや

ニーズに応えられる体制を作るためです。


事業継承の本質とは、「最も優秀な人材を指名すること」

でもなければ、「いつトップのいすを譲るか」という

問題でもありません。内部の自発的な力によって、

その時に最適なトップを選ぶメカニズムがあるかどうか

です。


企業経営手法には寿命があり、いずれ死は避けられないと

思います。遅いか早いかだけのことなんです。だとすれば

敵に討ち滅ぼされるより前に、活力があるうちに自ら死を

選び、その後の新たな再生へ向かうことを繰り返すしか

競争力を保つ手段はありません。

  (P.035)


最後に、次の言葉をお伝えしたいと思います。

Adaptation precludes adaptability.
<(環境に)適応し過ぎると、適応能力を失ってしまう>
(『知識創造企業』 野中郁次郎+竹内弘高 東洋経済新報社)
→ 関連記事


変化への対応は、固定した組織形態ではできない、という意味です。






記事を読んで、面白かったら
ポチッとしてください。





★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆

スポンサード・リンク


スポンサーサイト

世界に挑む「紅い旋風」 ハイアール 2014.03.17<1>

日経ビジネスの特集記事(49)

世界に挑む「紅い旋風」 ハイアール
2014.03.17


今や家電メーカーとして、洗濯機や冷蔵庫で、
トップを走り続ける、ハイアールとはどんな
企業なのか?

が主要テーマです。


中国が「世界の工場」と言われてから年月が経ちました。
今は、「巨大消費地」と捉え直されています。


13億人という世界総人口の20%以上を占める、世界一の
消費者が存在します。


ユニクロをはじめとするアパレル産業は、中国の低賃金
と豊富な労働力に目をつけ、衣料品の生産拠点として、
利用してきました。


中国内の工場は、あくまで日本企業などの「下請け」と
いう位置づけでした。


ところが、その状況に変化が起きています。
世界一のパソコンメーカーとなったレノボや、今回お伝え
するハイアールは家電メーカーとして、中国国内に敵なし
の存在となっただけでなく、日本の家電メーカーの強敵
となってきました。


日本の家電量販店との取引でも、力関係が逆転してきて
います。


量販店は大量に発注するため、メーカーは低価格で卸す
ことが慣例となっていました。


ところが、ハイアールは自社が目指す利益が確保できない
場合には、取引をしないという強硬姿勢を示すようになった
のです。


これは大きな変化です。


ハイアール恐るべし! です。


PART1 IT武装でアマゾン超え

ハイアールは2014年、新型エアコン「天樽」を発売しました。
「旧モデルの初年度販売台数を数週間で突破」(P.030)した
そうです。


ハイアールが他の中国メーカーと異なる大きな点は、
「インターネットを通じ、エアコンに関する消費者の意見
を国内で広く募った」(P.030)ことです。


収集した情報を元にモノづくりに活かしていったのです。
この手法は、日本メーカーが得意としてきたことです。


さらに、もっと驚くべきことは、次期製品づくりのために、

ウェブ上でテーマを公開し、皆の技術を

持ち寄って、一緒に開発しようと、世界の

企業や研究機関へ英語で呼びかけた

  (P.031)

ことです。


その結果、「応募した中から選ばれたのが、政府系の中国
科学院、パナソニック、三菱電機など」だったそうです。


日本企業のノウハウをそっくり奪われはしないか、一抹の
不安を感じますが・・・。


ハイアールグループの総帥、張瑞敏CEO (最高経営責任者)
はこう語っています。

「顧客ニーズは多様化し、変化も速くなった。

優れた技術を持つ企業も、単独では利益を

得続けることは難しい」。

  (P.031)


利益配分についてハイアールらしいシステムがあるそうです。

技術ライセンス料や部品の納入金額とは別に、

あらかじめ設定した目標を上回って商品の

販売が増えた場合、そこで得られた超過

利益は各社の貢献度に配慮しながら山分け

する。天樽の場合、「半分以上は外部の

企業へ分配する」(開発担当者の)雷(永鋒)

氏は明かす。

  (P.032)


ハイアールの企業業績を見てみましょう。

ハイアールは世界シェアが約2割でトップの

冷蔵庫、洗濯機のほかエアコンやテレビ

なども手掛ける総合家電メーカー。

2013年の売上高は約3兆円で10年前の約2

倍。売上高税引き利益率は6%で3%の

パナソニックなど日本勢を引き離す。

  (P.032)


ハイアールが中国で敵なし、という明確な理由があります。
それは先進的なITを活用し、高騰する人件費に対処する
ために自動化を推進しているのです。


2012年に傘下に収めたニュージーランドの家電メーカー、
フィッシャーアンドパイケルが効果を上げています。


青島本社の洗濯機工場と、1万km離れたニュージーランドを
ネット経由で遠隔操作しているそうです。


ハイアールの強みは、多くの系列店と発送拠点、トラックを
保有していることです。

ハイアールはグループで、中国に約3万

5000の系列店、約6000カ所の発送拠点、

5万台のトラックを保有する。

中国にはハイアールよりも速く商品を

全土に届けられる企業は存在しないのだ。

  (P.033)



PART2 一人ひとりがCEO

ハイアールは先進的なITを駆使し、物流システムを整備し、
国内に敵なしの存在になったことで、満足しているわけでは
ありません。


従業員の能力向上を図る、人事登用システムが存在します。

ハイアールでは本部の多くの役職で、

人事登用に立候補制を採用している。

意欲のある人材を組織の活性化に

役立てるためだ。だが、立候補すれば

だれでも役職に就けるわけではない。

待っているのは同僚らによる“選挙”だ。

  (P.035)


ハイアールの象徴的な造語があります。
「人単合一」

この意味は、

「人」は個人。「単」は顧客からの

注文、つまり収益だ。全体では「従業員

個人の仕事と、それによって得られる

収益を結びつける」という意味になる。

すなわち、一人ひとりの収益への貢献度

を、白日の下にさらすということだ。

  (P.036)


従業員を競わせ、成果に応じた報酬を与え、企業活力に
するというシステムです。


競馬馬のように、勝てば将来が保証されるのか、ラット
レースの後、疲弊して落伍し、企業を去ったり、短命で
人生を終わるのか。


それはどちらとも言えません。


ただ一つ言えることは、若くして才能がある人は、ハイアール
の人事システムを活用することをチャンスと捉え、上を目指
して行くだろうということです。



次回は、「PART3 中×日で世界目指す」他について
お伝えします。






記事を読んで、面白かったら
ポチッとしてください。





★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆

スポンサード・リンク


         
検索フォーム

プロフィール

藤巻隆

Author:藤巻隆
管理人の藤巻隆です。

以前、ジュゲムブログで、
同タイトルの
「日経ビジネスの特集記事」
を書いていました。

しかし、使い勝手があまり
よくなかったので、
FC2ブログで新たにスタート
することにしました。

現在(2013.10.16)、ブログの
引越を行っているところです。

FC2ブログでは、2013.10.14号
が最初のブログということに
なります。


2013年10月16日記す。

FC2カウンター

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

ランキング

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ
にほんブログ村

スポンサード・リンク

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
ビジネス
497位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
122位
アクセスランキングを見る>>

アクセスランキング

スポンサード・リンク

銀座カラー

カテゴリ

サイト内ランキング



FXってそもそも何?

スポンサード・リンク



外為ジャパン

アマゾン・サーチボックス

スポンサード・リンク

だいぽん
抜群の安定性と爆発力を誇るアフィリエイトの 秘訣を徹底解説しています。 だいぽんさんが今も月500万~1000万くらい稼いでいる ノウハウです。 あなたも安定的な収入の柱を作りませんか?

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。