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メード・ウィズ・ジャパン 2014.01.13 <2>

日経ビジネスの特集記事(40)

メード・ウィズ・ジャパン 2014.01.13

「諦め」で強くなる

「独り占め」では、これからの時代には生き残っていくことはできません。
メード・イン・ジャパンは、言い換えますと、WIN‐WINの関係を持つことでもあります。

ただ、そこには妥協が必要です。自分だけの都合を押し通そうすれば、成立しません。
また、WIN‐WINと言いましても、BIG WIN と SMALL WIN があることを認識する必要があります。

必ず、どちらかがBIG WIN で他方が SMALL WIN なのです。

外国人や外国企業と「共創」する上で、考慮しなければならないことは、
どういうことでしょうか?

日経ビジネスは、次のように考えています。

国籍や価値観、文化背景などが異なる人たちと
共に働くには、強みと信じていたものの一部を
諦めなければならない。

  (P.036)

ただし、自分たちのコアビジネス(中核となるビジネス)まで渡してはいけません。
結局、「何を諦め、何を残すか」(P.36)に尽きると思います。

武田薬品工業は日本一の製薬会社です。ところが、世界の製薬会社中では売上高トップ10
にも入っていません。

同社を世界の「武田薬品工業」にするために、長谷川閑史社長は大英断しました。

次期社長に指名された人は、日本人でもなければ、生え抜き社員でもなかったのです。
英グラクソ・スミスクライン幹部<フランス人>クリストフ・ウェバー氏でした。
英断する前に、すでに布石を打っていました。

外部から採用した米国籍の山田忠孝取締役や
フランク・モリッヒ取締役など、経営会議の
参加者は9人中5人が外国人だ。

  (P.037)

同社、山中康彦・常務取締役は語っています。

「残念だが、自分を含めて、巨大な組織を切り
盛りする度量や経験が武田になかった」と
山中氏は静かに言う。日本人や生え抜きに
固執する限り、自社の経験を超える世界での
経営はできない。

  (P.037)

世界のプラントメーカーとなった日揮の例をお伝えします。
2013年、海外で悲しい事件が発生したことは、記憶に新しいことです。
日揮が海外で高い評価を受けていた事実を、この事件で知った人が多かったのでは
ないでしょうか。

私もここまでは知りませんでした。

日本の特徴で、よく指摘されるのは「暗黙の了解」「あうんの呼吸」「不言実行」
「以心伝心」でしょう。

日本人同士でも、意思の疎通が不十分で、伝えたいことが伝わらなくなってきています。
コミュニケーション不足が原因で組織や会社がうまく機能しないケースは珍しくなく
なっています。

コミュニケーション不足が、外国で仕事をする上で、致命的な結果をもたらすことが
あります。

佐藤諭志・常務取締役が90年代後半、プロジェクトマネジャーを担当したシンガポール
の案件で体験したことを語っています。

技能に秀でた日本人メンバーの名を挙げて
「いい仕事をするでしょ」と聞くと、予想に
反して顧客は神妙な顔をした。「彼は真面目
だけど、コミュニケーションがダメ」。
むしろ、相手が褒めたのは口ばかりが達者な
米国人だった。「彼はすぐに来て、問題を
シェアしてくれる。僕らと一緒に仕事をして
くれている」一方で、日本人は「何でも聞いて
ください」と言うだけで、自分からは多くを
語らない。

  (P.041)

佐藤氏はこの一件で教訓を得ました。

日本での経験から佐藤氏が良かれと思って
いたことは、海外の顧客にとってはむしろ
マイナスだったのだ。育った環境や文化背景
の異なる取引先は、声なきことを不安に思う。

  (P.041)

日経ビジネスは、今特集の最後に「世界を巻き込む5つのプロセス」を開示しています。
日本や日本企業が実行すべき1つの提言であると思います。

1 開く   日本人優位神話を捨てる

2 知る   社内外の無形・有形資産を可視化する

3 対話する コミュニケーションコストを下げる

4 融合する 共通の理念や仕組みを作り上げる

5 拡げる  1~4のプロセスをさらに外へ拡大する

(PP.46-47に書かれた内容をまとめました)

日経ビジネスは、最後に、次のように書いています。

2020年の五輪開催に向けて、これから数多くの
外国人が日本を訪れるだろう。環太平洋経済連携協定
(TPP)などの国を超えた経済の枠組みも広がっていく。
むしろ、「日本」の価値や強みを残すために。今こそ、
日本人の心を世界に向けて「開国」する、またとない、
おそらく最後の好機なのだ。

  (P.047)



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管理人の藤巻隆です。

以前、ジュゲムブログで、
同タイトルの
「日経ビジネスの特集記事」
を書いていました。

しかし、使い勝手があまり
よくなかったので、
FC2ブログで新たにスタート
することにしました。

現在(2013.10.16)、ブログの
引越を行っているところです。

FC2ブログでは、2013.10.14号
が最初のブログということに
なります。


2013年10月16日記す。

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