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eコマース大乱戦 20兆円目前、市場争奪のゆくえ 2014.0811・18 <2>

日経ビジネスの特集記事(69)

eコマース大乱戦
20兆円目前、市場争奪のゆくえ
2014.08.11・18



今週の特集記事のテーマは

「BtoC(企業対消費者)」「CtoC(消費者対消費者)」
合わせると、国内EC市場は既に16兆円規模に
なったようだ。
うち、楽天・アマゾンによる流通総額は3兆円弱。
13兆円は2強以外が生んだ。
そして、わずか2年で市場は4兆円に膨らむ。
2015年、20兆円市場を巡る「大乱戦」
この市場を制するのはどこなのか

ということです。



PART2 リアルの逆襲
もうショールーミングは怖くない


「ショールーミング」という言葉をご存知ですか?


店舗で商品を見て、購入はより安価な通販サイト
で済ませることをいいます。


店舗をショールームと見なすことから、この名称が
付きました。


実店舗を運営している会社は、顧客が商品を見る
だけで、そこで購入しないため困ることが起きます。


10年以上前の話ですが、「ビブロス」(東京・高田馬場)
という洋書専門店がありました。


当時、私は洋書輸入卸の「洋販」という会社で、
経理担当者として勤務していました。


「ビブロス」を運営していた会社は、関連会社であった
ことと、勤務先と近かったこともあり、訪問することが
ありました。


ある日、「ビブロス」の従業員からこんな話を聞きました。

「最近、頻繁に来店する人がいるのですが、その人は
決して店頭で洋書を購入しないのです。
その人はこう言いました。
『店頭では高いので、アマゾンのサイトで買っています』と。
つまり、実物の洋書を手にとって、内容を確認するため
に来店しているのです。このような人が増えると、
対処のしようがなく、困っています。
『来店拒否』はできませんからね」


今から思うと、これは「ショールーミング」だったのです。



工具・資材専門店の「DIY FACTORY OSAKA」(DFO)
を運営する大都(大阪市)は、実店舗のほかに、
工具などの専門通販サイトも運営しています。


この会社の面白いことは、次の点にあります。


 大都の山田岳人社長は、来店客がネットで

 購入することをむしろ促す。

 「どう考えても、モノを売るだけならネットの
 
 方が優れているから」だ。
 

  (P.034)

しかし、それでは実店舗を運営している意味がない、
と思えますね。先にお話した「ビブロス」のように。


山田社長の考え方は下記のようです。
きちんとした意味があるのです。


 山田社長は「ネットにはネットの、リアルには

 リアルの長所がある」とする。

 消費者がリアルの店に「ショールーム」として

 の機能を求めるなら、その機能を磨き上げ、

 ネットにはできない価値を提供すればいい。  
 

  (P.035)


具体的にどのようなことをしているのか、
とても興味がわきますね。


 同店では物販の売り上げは収入全体の半分強

 しかない。残りの4割ほどは専門メーカーからの

 「展示料」と、店で開催するワークショップや

 セミナーといったイベント収入などが占める。
 

  (P.035)    


つまり、「家賃収入」とイベント会場での講習会など
の「副収入」が大きいのです。


来店客にしてみれば、工具の購入を検討しているが、
使い方がよく分からない場合、ワークショップで教えて
もらえるというメリットがあります。


山田社長が「ネットにはネットの・・・」とは、
こういう意味だったのです。



次に、セブン&アイホールディングスの動きをご紹介
しましょう。


巨大グループですから、行うこともスケールが違います。


 そごう・西武、イトーヨーカ堂、赤ちゃん本舗など、

 傘下企業の商品をネット経由で「いつでもどこ

 でも買える」ようにするのが眼目。軸となるのが、

 国内で約1万7000店に達するセブンイレブンだ。


 リアル拠点がない企業は物流大手の値上げ圧力

 に屈するしかない。だが、自前の物流網があれば

 自由度は飛躍的に高まる。約4000カ所のヤマト

 運輸の営業拠点数をはるかに超え、約2万ある

 郵便局(簡易郵便局を除く)の数にさえ迫るセブン

 の拠点網は、ネット各社から垂涎の的だ。 
 

  (P.036)


さらに、この話には続きがあります。
本当の凄さは、ここにあると言えます。


 鈴木敏文セブン&アイ会長が「将来はユニクロの

 商品を届けることもあり得る」と豪語するように、

 セブンがあらゆるECの「宅配インフラ」に化ける

 可能性もある。そうなったとき真の意味で、

 EC専業に押され気味とされてきた「リアルの逆襲」

 が始まる。
 

  (P.036)


もう一つの大きな変化は、
「ポイントがネットとリアルの橋渡し」
をしていて、その勢いが加速していることです。


下図をご覧ください。
「楽天スーパーポイント」「T-POINT」「Ponta」の3つの
ポイントが「ポイント」です。

ポイントがネットとリアルの橋渡し

(『日経ビジネス』 2014.08.11・18 合併号 PP.037)


消費者の立場から見ると、3つのポイントの上手な
使い分けが重要です。


小売業界の課題について、『日経ビジネス』は次のように
指摘しています。


 小売業界が直面しているのはオンラインとオフライン
 
 を総合し、いかなる「売り場」を消費者に提供するかと

 いう課題だ。ネットを忌むべき敵と見なし、その利点を

 取り込めない企業は、早晩、競争力を失う。
 

  (P.037) 



PART3 すぐそこの近未来
成長市場に技術の追い風
  

ヤフーは、昨年10月に、ECモール「Yahoo!ショッピング」
の出店手数料を無料にしました。


そして、この8月20日、「Yahoo!トラベル」を全面リニュー
アルします。


「最も大きな変化は、自ら宿泊施設と契約して在庫を
抱えること」(P.038)です。


これだけではよく分かりませんね。


つまり、こういう意味です。


 これまでは、他社の宿泊予約サイトの情報を

 まとめて掲載していたにすぎなかったが、

 今後は「楽天トラベル」や「じゃらんnet」と

 いった既存大手と同じ土俵に立つ。
 

  (P.038)


ただ、ヤフーにメリットがあるのか、と思いますね。
もちろん、十分にメリットがあるから思い切った
決断をしたわけですが。


「出店手数料」などの収入を捨てる代わりに、
それ以上の金額が見込まれる「広告収入」を獲得
しようとしているのです。


 ヤフーはEC無料化策の具体的な数値目標を

 公表していないが、10兆円の流通総額を目指し、

 その5%にあたる、5000億円の広告収入を一つ

 の目安としているようだ。ヤフー全体の売上高、

 3862億円(2014年3月)を上回る。

 そこへたどり着くために、ヤフーは既存ECモール

 お無料化だけでなく、あらゆる分野への新規参入

 を狙っている。
 

  (P.039)


今後のeコマースの動向について、楽天の三木谷浩史
社長はこう述べています。


 「今の競争とは異質な地殻変動がいずれ

 起きる。うまく説明できないが、消費者の

 行動が変わり、リアルとオンラインの

 関係性も変わる。20年、30年後、インター

 ネットは今と全く異なる形になるだろう。

 その時、根本的に全く異なるプレーヤーが

 出てくる。僕はそれを常に考えている。」
 

  (P.041)


『日経ビジネス』は次の言葉で結んでいます。


 リアルの小売市場は、消費行動の変化や

 サプライチェーンなど技術の進歩によって

 姿を時代ごとに変化させてきた。

 ネットが普及してわずか20年。ECも確実に

 再定義されていく。その兆候をいち早く

 つかんだ者が新たな覇者となる。

 まだチャンスは誰にでもある。
 

  (P.041)






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以前、ジュゲムブログで、
同タイトルの
「日経ビジネスの特集記事」
を書いていました。

しかし、使い勝手があまり
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FC2ブログで新たにスタート
することにしました。

現在(2013.10.16)、ブログの
引越を行っているところです。

FC2ブログでは、2013.10.14号
が最初のブログということに
なります。


2013年10月16日記す。

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