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東レ 勝つまでやり切る経営  2014.10.27 <3>



日経ビジネスの特集記事(79)

東レ
勝つまでやり切る経営
2014.10.27



今週の特集記事のテーマは

今年は、東レにとって記念の一年になる。
会長の榊原定征氏が経団連のトップに就任し、
売上高と営業利益が今期、ともに過去最高となる可能性が高い。
世界最大の総合繊維メーカーとして、誰もが仰ぎ見る存在となった。
強さの源泉は長期的な視点に立った素材開発力にあるが、
従来のやり方だけでは市場の変化についていけない面も見えてきた
 (『日経ビジネス』 2014.10.27 号 P.026)

ということです。


東レ 勝つまでやり切る経営

東レ 勝つまでやり切る経営

(『日経ビジネス』 2014.10.27 号 表紙)





初回は、
東レが、世界最大の総合繊維メーカー
であることが理解できる内容でした。


2回目は、
東レには、東レの勝利の方程式がある、
ということをご紹介しました。


しかも、それは短期的勝利を狙うものではなく、
長期的視点に立って勝利を目指すものである、
ということでした。


最終回は、絶頂期を迎える東レに死角はないのか、
という点に着目してお伝えしていこうと思います。



PART4 「深は新なり」に潜むワナ

東レの88年の歴史を一言で語ることは、
難しいかもしれません、


ただ、キーワードを並べてみますと、見えてくるものがあります。
私は、次の5つをキーワードに選びました。
世界最大の総合繊維メーカー
東レの勝利の方程式
七転び八起き
石の上にも50年
技術力に裏打ちされた製品群と市場独占


『日経ビジネス』取材班が遭遇したキーワードは、
深は新なりでした。


 取材を進める過程で、何度も同じキーワード

 に遭遇した。

 「深は新なり」

 東レ社内で長年語り継がれている、

 俳人・高浜虚子の言葉だ。1つのテーマを

 深く掘り下げていくと、新たな発見が生まれる。

 この姿勢こそが、今の東レを形作ったと言える。

 繊維事業が稼ぎ頭であり続けられるのは、

 研究開発を通じて技術的な限界を深く追究し、

 新たな用途を提案し続けられたからだ。

 「繊維は成長産業」であるという信念を貫いて

 投資を続けたことで、最後の総合繊維メーカー

 という独自の地位を手に入れた。
 

  (P.044)


多くの繊維メーカーが事業転換する一方で、
東レは唯一、総合繊維メーカーであることに
こだわり続け、繊維事業に投資し続けた結果、
勝ち残ったのです。


愚直に、繊維の技術を深掘りし続けた先に、
宝を発見したのです。


 炭素繊維に代表される新たな成長分野を

 開拓できたのも、合成繊維の技術を深く

 掘り下げた結果だ。短期的に収益を稼げ

 ない事業であっても、粘り強く研究開発を

 深めれば革新的素材を生み出せる。

 東レの今の業績は、それを雄弁に物語る。
 

  (P.044) 


ここで、1冊の本をご紹介します。
2010年にノーベル化学賞を受賞した、
根岸英一さんの『夢を持ち続けよう!』
(根岸英一 共同通信社 2010年12月10日
 第1刷発行)
です。


この本の中に、根岸さんが恩師のハーバート・
ブラウン先生(1979年ノーベル化学賞受賞)
から直接学んだことが書かれています。

 
 (ハーバート・)ブラウン先生(1979年ノーベル
 
 化学賞受賞)から習った一番のポイントは、

 発見の芽が出てきたとき、どうやってそれを
 
 大木に育てるかということです。
 
 ああでもないこうでもないと、その芽から
 
 出てくるいろいろな可能性を網羅的かつシステマ
 
 チックに追究する、その姿勢が非常にロジカルで
 
 ヤマ勘みたいなものは入れません。
 
 わたしも実践していますが、そういう手法はブラウン
 
 先生から学んだことです。
 
 「重要なのは What's going on?、つまり、いま何が
 
 起こっているのかを正確に調べることだ」
 
 これは耳にたこができるくらい聞かされました。

 「それを解明することが第一歩である。推量で

 短絡的な結論を出してはいけない」と、厳密な

 ファクト(事実)の追究に関しては本当に徹底して

 いました。
 

  (上掲書 P.69-70)


これは、研究者が立ち向かう研究テーマに対する
姿勢を述べたものです。


同様な姿勢で、東レの研究者一人ひとりが、
課題に取り組んでいると思われます。


そして、こうした姿勢は何も研究者だけのもの
ではなく、私たち一般人でも、日々取り組んでいる
課題に対して、真摯に向き合うべきある、
と教えられた気がしました。



東レの話に戻ります。
昔の東レと今の東レの違いは何なのかと言えば、
時間に対する取り組み方にある、と思います。



 深さを追求する「時間軸」は、今と昔では

 様変わりしている。提携相手が求めるのは、

 何よりもスピードだ。東レといえども、のんびり

 時間を費やして技術を開発する余裕はない。
 

  (P.044)


前回ご紹介した、ファーストリテイリング会長兼社長
の柳井正さんは、こう語っています。


 「東レは運命共同体だ」と認める、ファースト

 リテイリングの柳井正社長からも、スピード

 に対して注文が付く。

 「技術進化や情報伝達のスピードが上がって

 いる。変化に対応するには、2社の力だけでは

 足りない」。
 

  (P.044)


東レもスピードの重要性は、十分認識しています。
DNAチップのケースがありました。


 独自の光ディスク加工技術を活用し、

 競合の100倍の感度で遺伝子情報を

 測定できる期待の技術だ。

 開発者の新規事業開発部門DNAチップ

 グループリーダーの信正均氏は、

 「徐々に認知度を高めればいい」と考え、

 事業化を急いでいなかった。民間で診断

 ツールとして使われるのは、10~20年

 後になると想定していたからだ。

 しかし、ある研究機関にDNAチップを持ち

 込むと、担当者の目の色が変わった。

 「全く新しいガンの診断ツールになり得る

 のではないか」

 そこからとんとん拍子に話が進み、今年8月

 には東レのDNAチップを使った次世代ガン

 診断システム開発の国家プロジェクトが

 立ち上がった。
 

  (PP.044-045) 


私がグールー(思想的指導者)と仰ぐ、大前研一さんは、
現代社会を「ボーダーレス」「サイバー」「マルチプル」の
3つのキーワードでまとめています。


ヒト・モノ・カネ・情報などの経営資源は、上記3つの
キーワードで行き交うようになった、と言っています。
インターネットの普及で、国境を意識することなく、
ゆうゆうと超え、複数倍で増えていくというのです。


ヒトにしてもインターネットを介すれば、全世界同時に
現在地で、優れた人物から教育を受けられる時代に
なりました。


いわば、時空間をあたかも移動しているかのような
感覚です。


インターネットは物理的な移動に代わって、電脳移動
ともいうべき瞬間移動を可能にしました。


モノの移動も、直接人間でなくとも、ラジコンヘリ
のような「ドローン」(アマゾンやグーグルが試作)を
使って、届けることが可能になりつつあります。
もちろん解決しなければならない法律の壁はあり
ますが。


カネや情報の移動はインターネットと最も親和性が
高いと思います。エンターキーでカネや情報の移動が
一瞬のうちにできてしまいます。


こうした時代は好むと好まざるとを問わず、ものすごい
スピードで変化しています。


世の中の素早い動きに対し、対応できない企業は淘汰
されます。東レも例外ではありません。


短期、中期、長期に製品化する目標を明確化することが
不可欠でしょう。


 創業から88年、東レを牽引してきたのは、

 粘り強い研究開発に裏打ちされた技術力

 の高さと、技術の行方を見極める確かな

 眼力。そして、競合に勝つまで諦めずに

 事業を継続し続ける執念深さだ。
 

  (P.045) 


『日経ビジネス』取材班は、強い東レに唯一の
懸念材料を提示しています。


 将来にわたって同じ成功パターンを踏襲

 できる保証はない。東レの新たなパート

 ナーは、せっかちな結果を求めるはず

 だからだ。勝つまでやめない執念深さは、

 方向性を間違うと、負けを認められない

 未練にもなりかねない。間違いに気付いた

 時に、、素早く方向転換できるスピード、も、

 今後は求められるようになる。

 執念深さとスピード感。一見すると相反する

 2つの要素を兼ね備えた時、東レは真の

 優良企業になる。
 

  (P.045) 


私は、東レは真の優良企業になれる、
と確信しています。



最後に、2014年3月14日に日本記者クラブで
開催された、日覺昭廣社長の記者会見の模様を
ご覧ください。



日覺昭廣 東レ社長 2014.3.14



オリジナルサイト 日覺昭廣 東レ社長 2014.3.14


2014/03/16 に公開
Akihiro Nikkaku, President of Toray Industries, Inc.
研究会「成長戦略には何が必要か 現場からの視点」の5回目。
東レの日覺昭廣社長が会見し、「東レにおけるイノベーショ-ン 
中長期視点での事業開拓」と題して話した。

長い時間をかけ商業化に成功した炭素繊維を-例に、
イノベーションの実現には、事業開拓を支える枠組み作り、
経営者の理解と我慢、-担当者の情熱と執念が必要である、と。
司会 安井孝之 日本記者クラブ企画委員(朝日新聞)







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現在(2013.10.16)、ブログの
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