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小よく大を制す 「技あり」企業に4つの秘策 2014.12.08 <3>



日経ビジネスの特集記事(85)

小よく大を制す
「技あり」企業に4つの秘策
2014.12.08



今週の特集記事のテーマは

ひらりと攻撃をかわす牛若丸に、大男の弁慶は
目を回し、ついに降参した。
そんな痛快な伝説と同じように、大手を制する
中小企業が実際に存在する。
素早い動きについていけない大企業は、弁慶と
同じ運命をたどるほかない 
 (『日経ビジネス』 2014.12.08 号 P.029)

ということです。


小よく大を制す<br />「技あり」企業に4つの秘策

小よく大を制す
「技あり」企業に4つの秘策

(『日経ビジネス』 2014.12.08 号 表紙)





第1回は、「Part 1 エステー鈴木喬会長が
語る『200倍』の巨漢に勝つ」と
「Part 2 “金星”を挙げる4つの方法」の4つ
のうち、「TYPE 1 錦織圭(テニス) “俊敏性”
ではねのける」を取り上げました。


第2回は、「Part 2 “金星”を挙げる4つの方法」
のうち「TYPE 2 リオネル・メッシ(サッカー)
“一点突破”で抜き去る」と「TYPE 3 川崎宗則
(野球) “視点の転換”で価値を創造」の2つを
取り上げました。


最終回は、「Part 2 “金星”を挙げる4つの方法」
の最後の「TYPE 4 高梨沙羅(スキージャンプ)
“柔軟性”で顧客最適に」と、「Part 3 大よく小を
取り込む」をご紹介します。




「日経ビジネス」はエステー会長の鈴木さんの話
(第1回参照 → 小よく大を制す 「技あり」企業に
4つの秘策 2014.12.08 <1>
)から、
4つのキーワードを見つけました。

1つ目は俊敏性
P&Gより早く製品を投入した

2つ目は一点突破
エステーが得意とするエアケア製品を中心に
経営資源を集中投下した

3つ目は視点の転換
冷蔵庫用脱臭剤をヤシ殻活性炭の代わりに
ゼリー状の製品を出した

最後は柔軟性
様々な技術のストックを持ち合わせていたこと
で市場環境の変化に対応できた


この4つのキーワードがPART2のテーマになります。




Part 2 “金星”を挙げる4つの方法

TYPE 4 高梨沙羅(スキージャンプ) “柔軟性”で 顧客最適に


初出場の冬季オリンピックでは、実力を発揮でき
ませんでしたが、ワールドカップでは圧倒的な強さ
で勝利を重ね、日本女子スキー界で初めてワール
ドカップ総合優勝という偉業を達成した高梨沙羅
さんについて、「日経ビジネス」は次のように解説
しています。 


 世界一美しい助走姿勢――。

 女子スキージャンプのワールドカップで

 世界最多の24回(2014年3月時点)
 
 の優勝を誇る高梨沙羅選手の特徴は

 助走時の安定姿勢にある。それを支え

 ているのが、幼少時にバレエのレッスン

 で身に付けた、体の「柔軟性」だ。
 

  (P.041)

上記の文脈で、アウトドア用品の会社が
紹介されています。


アウトドア用品 高級路線の先駆者
スノーピーク


アウトドア業界では、ノースフェイスが著名
ですね。他にも海外には規模の大きな会社
がひしめいています。


その業界にあえて挑戦したのが、スノーピーク
です。スノーピークはどのような位置づけにある
のかから、まず、見ていくことにしましょう。


 新潟県三条市に本社を構えるアウト

 ドア用品メーカー、スノーピーク。

 従業員は約160人。欧米やアジアでも

 販売しており、2013年12月期の売上

 高は42億2100万円に達した。

 同期に売り上げが20億ドル(約2300

 億円)を超えた米ザ・ノースフェイスを

 はじめ、米コールマンなど世界を代表

 する同業者と比べると、規模では大きく

 劣る。だが、アウトドア用品市場に

 「ハイエンド路線」という新機軸を打ち立

 てることで、存在感を増やしている。
 

  (P.041)



「顧客との交流が楽しみ」というスノーピークの<br />山井社長。足元にあるのは、人気商品の「焚火台」

「顧客との交流が楽しみ」というスノーピークの
山井社長。足元にあるのは、人気商品の「焚火台」

(『日経ビジネス』 2014.12.08 号 P.041)



スノーピークの特筆すべきポイントがあります。
それは社員だけでなく、経営者が顧客との
距離を縮めていることです。


現在では、どの業界でも、ほとんど行われて
いない、「顧客からと直接意見を聞き取り、
商品開発に反映させ」ているのです。


 役員や社員が顧客から直接意見を

 聞き取り、経営戦略や商品開発に

 反映させる、「柔軟性」の高さがスノー

 ピークの特徴だ。山井太社長は「会社

 と顧客の間に、壁を作らない」と強調

 する。
 

  (P.041)


具体的には、どのようなことを実施している
のでしょうか?


 顧客と直接対話する機会として、1年に

 9回ほど、全国各地でキャンプイベント

 を開催。毎年約5000人が参加しており、

 最近は定員をオーバーするほどの人気

 ぶりになっている。

 スノーピークからは毎回、山井社長のほか、

 多数の社員が顔をそろえる。

 「参加者50人から同じような不満を言われ

 たら、明らかに何かが間違っている証拠。

 すぐに改善する」と話す。
 

  (P.041)


実例があるそうです。


 初めてキャンプイベントを開催した1998年

 には、参加者から「スノーピークの製品は

 高い」「品ぞろえのよい店がない」などと、

 口々に不満を言われた。これをきっかけに、

 山井社長は流通網の改革を決断。小売店

 との間に入っていた卸を外すことで流通コスト

 を削減し、値段を下げた。また小売店を厳選

 して正規特約店契約を結び、品ぞろえを充実

 させた。
 

  (P.041)


以上のように、「柔軟性」と「俊敏性」を実現できる
のは、中小企業であり、トップが現場に足を運び、
顧客から直接意見を聞く仕組みを作り、実践して
いるからです。顧客目線で考えることの大切さを
全社で共通しているのです。


 山井社長は「顧客と同じ目線に立ち、

 コミュニケーションを図ることが、社員

 を幸せにする一番の近道だ。ちょっと

 変わった会社に見えるかもしれないが、

 これが最も素直な製造業の姿ではないか」

 と言う。

 組織が大きくなれば、会社と顧客の距離が

 遠くなるのが一般的だ。顧客の姿はコール

 センターや販売店、市場調査会社などが

 上げてくるリポートからしか見えなくなる。

 直接的な関係が希薄になり、顧客の意見が

 商品開発や経営方針に反映される機会も

 減りがちだ。

 だが、山井社長は今後さらに会社が大きく

 なっても、顧客の要望に柔軟に対応する経営

 を貫くつもりだ。
 

  (P.042)


避けなければならないのは、「大企業病」です。
上記のように、「組織が大きくなれば、会社と
顧客の距離が遠くなるのが一般的」です。


そのまま放置しておくと、顧客の要望が見えなく
なり、顧客の求める製品とかけ離れた製品を
提供し、売れないという事態に直面します。


「井の中の蛙大海を知らず」や「成功の復讐」に
よって、しっぺ返しを喰らい、最悪の場合には、
倒産に至ることもあります。


スノーピークのサイト




Part 3 大よく小を取り込む

ここまで「小よく大を制す」というテーマで、
中小企業を紹介してきました。


「日経ビジネス」は最後のパートで、逆に、
大企業が小の良い点を取り込む事例を
取り上げています。


恐竜は、環境の急激な変化に対応できず、
絶滅しました。一方、マウスなどの小動物は
生き残ることが出来ました。


俊敏性一点突破視点の転換柔軟性
という4つのキーワードをどう組み合わせ、
事業に反映させるのか、興味が湧いて
きます。


そうした事例を2件ご紹介します。
リクルートホールディングスと、パナソニック
です。


起業家精神で成長維持
リクルートホールディングス


リクルートが今年、再上場したことはご存じ
でしょう。復活リクルートがリクルートらしさを
明文化したことがあります。
それは、「起業家精神」を忘れないことです。


 リクルートHDは現在、毎月1回のペースで

 新規事業の審査会を開いている。

 グループ社員らが自ら練った事業計画を、

 社内外の審査員を前にプレゼンテーション

 する。毎回、十数組が登壇するが、1次審査

 を通るのは20~25件に1件程度。その狭き

 門を通れば、500万円の事業資金と4カ月

 の試行期間が与えられる。


 以前、審査会のペースは1年に1回だったが、

 今年5月以降は毎月開催するようになった。

 リクルートから起業家精神が失われないように

 と、その頻度を高めたのだ。 
 

  (P.046)


東京・銀座で毎月1回開かれるリクルートの<br />社内ベンチャー制度の審査会

東京・銀座で毎月1回開かれるリクルートの
社内ベンチャー制度の審査会

(『日経ビジネス』 2014.12.08 号 P.046)



リクルートを創業したのは、故・江副浩正さんです。
リクルートは創業当時から起業家精神を尊重する
会社でした。


リクルートは、アントレプレナー(起業家)を生み出す、
インキュベータ(孵化器)でした。


世に言う「リクルート事件」で、江副さんは会社を
去りましたが、リクルートのDNAはずっと引き継が
れています。


江副さんの薫陶を受けた元リクルートの社員の
多くは、起業家に転身しています。


しかし、創業後半世紀以上がたち、グループ社員は
約3万人に達しています。江副さんの顔を見たこと
のない社員が、大多数を占めているでしょう。


社内ベンチャー制度による、「事業プラン」のプレゼン
を毎月1回実施するようになったのは、大企業病に
対する危機感の現れです。


リクルートは、小さな組織の集合体を維持したのです。
その点で、稲盛和夫さんが創業した、京セラで実践
されているアメーバ経営に似ていると言えるでしょう。


 創業から半世紀以上がたち、グループの

 従業員は約3万人、連結売上高は1兆円

 を超えるまでに成長した。今年10月には

 上場を果たし、株式市場から高い水準の

 コーポレートガバナンス(企業統治)とコン

 プライアンス(法令順守)を求められるよう

 になった。自由な社風が損なわれ、「普通

 の大企業」になってしまうことが社内で危惧
 
 されている。


 「リクルートらしさ」を明文化した社内向け

 の指針で、上場と同時に公表した。

 その筆頭に記されているのが「起業家精神」

 だ。

 起業家精神を保つための施策はほかにも

 あるが、中核となるのが今回、審査会の

 頻度を高めた社内ベンチャー制度である。

 審査会を通じて、固定観念にとらわれず、

 「視点の転換」ができる人材を探し続ける。
 

  (PP.046-047)



リクルートホールディングスのサイト



ニッチ市場にあえて挑む
パナソニック


パナソニックは一時危機に直面しましたが、
津賀一宏氏が社長に就任後、回復に向かって
います。「守り」から「攻め」へ転換を図ったの
です。


以前、パナソニックは事業を縮小したり、事業
から撤退しました。


津賀さんは一度撤退した事業の一つである、
高級オーディオ事業を復活させました。


 今回、再挑戦する高級オーディオの

 市場規模は全世界で1000億円程度

 にすぎない。その中に、「JBL」などを

 展開する米ハーマンインターナショナル、

 「マランツ」のディーアンドエムホール

 ディングスなど、国内外のブランドが

 群雄割拠する。多くは専業メーカーで、

 音響技術に徹底的にこだわることで

 生き残りを図ってきた。

 これに対して、パナソニックはテレビから

 パソコン、白物家電までを手掛ける総合

 電機メーカーだ。2014年3月期の連結
 
 売上高は7兆7365億円に達している。

 身の丈から言えば、1000億円市場を

 攻めるのは非効率だ。
 

  (P.047)


オーディオメーカーではほかに、ボーズも
ありますね。スピーカーやヘッドホンで一定
のシェアを占めています。


このような市場に、なぜ、参入するのでしょうか?


 パナソニックも小川理子理事はかつて、

 同社音響研究所でオーディオの開発に

 携わってきた。

 「テクニクスのブランドが消えた時は、

 私が技術開発に使っていたスタジオまで

 つぶされ、自分の基礎がなくなった気が

 した」と振り返る。


 ブランド復活に当たり、小川理事はテクニ

 クス事業の責任者に就任。自らの下に、

 映像部門などに散らばっていた音響技術者

 約50人を再結集した。

 50人はひたすらテクニクス事業に専念し、

 専業メーカーに負けない音作りを目指す。

 
 小川理事は「私たちは音に徹底的にこだわる

 集団だ。妥協せずに製品の完成度を高めて

 いく」と、自らの音感を頼りに「一点突破」を

 図る。
 

  (P.047)


私は、テクニクス事業の記事を読んだ時、
トヨタの「レクサス」のような存在を目指す
のかもしれない、と思いました。
「テクニクス」の「レクサス」版と言えるかも
しれません。私の勝手な想像ですが・・・。


テクニクス事業を率いるパナソニックの小川理子理事。<br />プロのジャズピアニストとしても活躍する

テクニクス事業を率いるパナソニックの小川理子理事。
プロのジャズピアニストとしても活躍する

(『日経ビジネス』 2014.12.08 号 P.047)




「日経ビジネス」は、今特集を次のように
まとめています。


 「小よく大を制す」企業が備える4つの

 強みは、小さな会社の専売特許では

 ない。大企業でも、「柔軟性」と「俊敏性」

 を持ち、「視点の転換」や「一点突破」で

 市場を攻めることは可能だ。組織が大き

 いからといってあきらめた時、番狂わせ

 が待っている。
 

  (P.047)



テクニクスのサイト






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Author:藤巻隆
管理人の藤巻隆です。

以前、ジュゲムブログで、
同タイトルの
「日経ビジネスの特集記事」
を書いていました。

しかし、使い勝手があまり
よくなかったので、
FC2ブログで新たにスタート
することにしました。

現在(2013.10.16)、ブログの
引越を行っているところです。

FC2ブログでは、2013.10.14号
が最初のブログということに
なります。


2013年10月16日記す。

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