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鎖国230年 開国1年 タケダの苦闘 2015.03.02 <1>


薬剤師ではたらこ


「日経ビジネスの特集記事」を始める前に、
お伝えしなくてはならないことがあります。

ブログの更新が中断してしまい、たいへん申し訳
ございませんでした。

2月28日20時頃、ブログを更新中にノートPCが
動かなくなり、再起動したり、電源を入れ直したり
しましたが、全く効果がありませんでした。

デスクトップ画面が以前と全く変わってしまい、
アイコンは「PC」と「ごみ箱」の2つだけしか表示
しませんでした(以前は約30ありました!)。

3月1日に購入店にノートPCを持込み、修理を依頼
しました。修理が完了するまでに約3週間を要する
とのことで、その期間、ブログの更新ができなくなり
ました。

12日15時過ぎに購入店から「修理が完了した」
という連絡が入り、当日受け取りに出かけました。
修理依頼日から2週間以内に戻ってきたことは、
幸いでした。

ただし、HDD(ハードディスクドライブ)を交換した
ため、再設定が必要になり、ブラウザの再インスト
ールや、タブと無線LAN等の再設定をしたりして、
多くの時間を費やしました。

13日からブログの更新を再開しました。
これから遅れを徐々に取り戻していく所存です。
今後ともよろしくお願いします。




日経ビジネスの特集記事(97)

鎖国230年 開国1年
タケダの苦闘
2015.03.02



今週の特集記事のテーマは

創業234年の武田薬品工業で今、未曽有の事態が
起きている。
昨年6月にフランス人社長が誕生したが、それだけ
ではない。
役員や部長に至るまで、外国人が次々とポストを
占拠している。
理由は明快だ。巨額M&Aで世界へ戦線を拡大した
が、かじ取りを任せられる日本人社員を育てることが
できなかったからだ。
だが、武田で起きていることは、決して他人事ではない。
グローバル化は、ビジネス、組織を変え、次は人にも
変革を迫る。
「外国人経営」は日本企業の一つの生き方になるのか。
もはや日本人にはグローバル企業を経営できないのか
 (『日経ビジネス』 2015.03.02 号 P.026)

ということです。




鎖国230年 開国1年 タケダの苦闘

鎖国230年 開国1年 タケダの苦闘

(『日経ビジネス』 2015.03.02 号 表紙)




今特集のスタートページ

今特集のスタートページ

(『日経ビジネス』 2015.03.02 号 PP.026-027)



武田家の「お家騒動」ですね。
経営トップから役員、部長に至るまで外国人が
占めている様子を見ますと、武田薬品工業は、
もはや日本企業ではなくなったように感じます。


グローバル企業の宿命かもしれません。



第1回は、
「PROLOGUE 後継育成に失敗した」
「PART 1 日本人ではダメなのか
外国人が迫る踏み絵」
を取り上げます。


第2回は、
「PART 2 TAKEDA流経営術
世界を操るアメとムチ」
「PART 3 世界に挑む人材
『エセ・グローバル』では勝てない」
を取り上げます。




今特集のキーワードは次の5つです。

 外国人経営者 
 グローバル経営 
 真のグローバル企業 
 日本人社員の強味と弱味 
 国内だけで勝負できるか 




では、本題に入りましょう!


 PROLOGUE 後継育成に失敗した 

日本一の製薬会社、武田薬品工業で「お家騒動」
が起こっています。


社長から役員、部長まで主要ポストを外国人が
占拠しています。まるで外資系企業のように
見えます。「異様」とさえ映ります。


外国人持株比率も28.29%と高率です(2013年度)。
しかも、外国法人等の株主数はわずか883名です。
個人・その他の持株比率は最も高く、31.74%です。
株主数は305,206名です。
つまり、外国人等は、一人あたりの持株数が極めて
多いということです。


下図をご覧ください(金融機関等は省略)。

武田薬品工業株式会社 株主状況

武田薬品工業株式会社 株主状況




持株比率の観点からも「外資系企業」の要素は十分に
あります。


プロローグで、前社長で現会長の長谷川閑史(やすちか)氏
が、ウェバー氏に社長の座を譲った経緯が書かれています。



 国内製薬トップの武田薬品工業を社長として昨年6月

 まで11年間率いた、現会長の長谷川閑史。

 後継社長に選んだのは、英グラクソスミスクライン

 (GSK)ワクチン部門トップのフランス人、クリストフ・

 ウェバーだった。


 かつて年1兆円を稼ぎ出した高血圧症治療薬

 「ブロプレス」など大型新薬4製品。武田の売上高

 の6割を占めたが、2010年前後に相次いで特許が

 切れた。同じ有効成分で価格が安い「ジェネリック

 (後発医薬品)」が大量流入し、今年度は最盛期の

 3分の1の3640億円に落ち込む見込みだ。
 

  (P.028)



長谷川氏はこの苦境を打開するため手を打ちました。



 この苦境を打開するために長谷川が打った手が、

 計2兆円の大型M&A(合併・買収)だった。

 2008年にがん治療薬開発の米ミレニアム・ファーマ

 シューティカルズ、2011年には世界70カ国で事業

 展開するスイスの製薬会社、ナイコメッドを買収。
 

  (P.028)



確かに矢継ぎ早に手を打ちました。
ところが大きな問題に直面することになります。
社内に「グローバル企業」を経営できる人材が見当たら
なかったのです。育ててこなかったからです。



 だが、想定外の問題に直面する。世界に戦線が

 拡大した武田をうまく経営できる人材が、社内に

 いなかったのだ。
 

  (P.028)



そこで、長谷川氏が次の一手を打つことになります。
グローバル企業で実績を上げた外国人に経営を
任せることを選択したのです。



 スカウトしたのはウェバーだけではない。経営陣で

 作る最高執行機関「タケダ・エグゼクティブ・チーム

 (TET)」。16人のうち8人を外部から招聘した外国人、

 2人を買収先企業の外国人が占めている。
 

  (P.029)


前途多難という言葉を安易に使いたくありませんが、
現実には大きな問題が山積しています。


長谷川政権の後半は失速した

長谷川政権の後半は失速した

(『日経ビジネス』 2015.03.02 号 PP.028-029)






 PART 1 日本人ではダメなのか
外国人が迫る踏み絵 


外国人がタケダの主要ポストを占拠している現状に
対して、創業家一族は憂慮しています。


外国人に乗っ取られるのではないかという恐怖感と、
タケダの伝統が失われるのではないかという絶望感
です。



 武田薬品工業の創業家一族の一人、原雄次郎は

 経営陣が次々外国人に入れ替わり、ついには社長

 にまで外国人をスカウトしたことに、創業家の一人
 
 として許せないという態度を鮮明にした。
 

  (P.030)



タケダの最高執行機関「タケダ・エグゼクティブ・チーム」
のメンバーをご覧ください。この写真をご覧になって
どのような感想を持たれるでしょうか?



最高執行機関「タケダ・エグゼクティブ・チーム」

最高執行機関「タケダ・エグゼクティブ・チーム」

(『日経ビジネス』 2015.03.02 号 PP.030-031)




見難いかもしれませんが、中央のウェバー社長の右隣に
見た目は日本人の取締役・研究開発担当のタチ山田
(山田忠孝)氏がいます。この人物が真の中心人物です。
「ナイトの称号を持つ医学会の重鎮。執筆した教科書は
米国の医学生のバイブル」(P.031)という紹介がされて
います。


実は、タチ山田氏がチームメンバーをスカウトしてきたのです。
そこまで任されたわけは長谷川会長と「20年来の付き合い
があった」(P.032)からです。


タチ山田氏の経歴は華麗です。



 タチ山田の経歴は華麗だ。全米の医学生が使う

 教科書の執筆者として知られ、英国王室から

 「ナイト」の称号を贈られた。日本人の父親と

 日系米国人の母親の元で生まれ、15歳で渡米。

 その後、半世紀以上日本語を全く使わなかった

 というから、日米の国籍を持つとはいえ、実態は

 ほぼ米国人だ。

 GSK(グラクソスミスクライン)の研究開発部門

 会長を務めた後、米マイクロソフト創業者のビル・

 ゲイツ夫妻が運営する財団の世界衛生部門

 トップに就任。そこで、20年来の付き合いがあった

 長谷川から、年8億3800万円(2013年度)という

 破格の報酬で武田へ引き抜かれた。
 

  (P.032)



破格の待遇も納得させられますね!
タチ山田氏の凄さはこれだけではありません。
薬に対する「目利き」と、「製薬業界に広がる強力な
人脈」です。


エピソードが紹介されています。



 薬の目利きでも、豊富な知識と経験を生かし、

 手腕を発揮した。2011年の武田入社直後、

 買収先である米ミレニアム・ファーマシュー

 ティカルズの研究所を訪問した際、新薬の

 開発状況について説明を聞く中で、注目した

 のは予算の制約から開発がお蔵入りしかけて

 いた薬の存在だった。潰瘍性大腸炎などの

 治療薬「エンティビオ」である。

 消化器系の大家であるタチ山田は、すぐに

 潜在市場の巨大さを見抜き、開発に全力で

 取り組むように指示した。


 欧米で発売すると、予想通りに引き合いが

 殺到。将来は世界で年1500億円以上の売り

 上げを見込む大型新薬に化けた。
 

  (P.033)



人脈に関しては次のような説明が書かれています。



 彼がスカウトしてきた外国人たちが作るチームは、

 有望な新薬を思うように開発できない武田の研究

 開発部門の立て直しへ向けて、改革の大ナタを

 振るう中心的な存在だ。
 

  (P.033)


タチ山田氏は挫折という言葉を知らない人物なの
でしょうか? あるいは、普通の人が挫折と感じる
ことは、自分が成長するためのチェックポイントに
過ぎないと考え、挫折とは思わないのでしょうか?


次の表をご覧ください。タケダは日本一の製薬会社
ですが、世界の医薬品売上高ランキングを見ると、
16位に過ぎません。
1位ファイザー、2位ノバルティスと比較すると、
3分の1以下です。はるか彼方な存在です。



国内首位でも、欧米メガファーマとの差は大きい

国内首位でも、欧米メガファーマとの差は大きい

(『日経ビジネス』 2015.03.02 号 P.032)




問題はタチ山田氏のように、「巨額な報酬」で引き抜いて
きても、本人がその会社での使命を終えたと判断すれば、
他社へ移ることです。さらに高額の報酬を得てステップ
アップするのです。会社への忠誠心は存在しません。



 タチ山田チームも、自分たちのミッションを終えれば、

 その実績を引っ提げて、別の舞台へと羽ばたいていく。

 「同じところに長くとどまらず、短期間で大きなインパクト

 を与えたら次の新しいことを始めるのがリーダー」。

 こうした持論から、タチ山田は70歳を迎える今年6月に

 武田を離れることを決断した。既に、その後任も外国人

 に決まっている。
 

  (P.034)


こうした状況を日本人社員は複雑な気持ちで眺めて
いることでしょう。


元研究者は次のように語っています。
負け犬の遠吠えという言葉で片付けることは簡単ですが、
内容はもっと複雑でしょうし、内部の人間でないと分からない
こともあるでしょう。



 元研究者は嘆息交じりに語る。

 「上層部にどんどん新しい外国人が来るので、日本人社員

 は出世できない。しかも彼らは我々の何倍もの報酬を得て

 いる。今の武田では、日本人であること自体がマイナス評価

 になる」。
 

  (P.034)


一時は社長候補と目された、専務取締役の本田信司氏と、
ウェバー社長とのグローバルビジネスの経験の差を
『日経ビジネス』は次ののように解説しています。



 本田が米国法人社長に就任したのが50歳。

 これが事実上、海外で初めて経営トップに就いた

 経験だ。一方、ウェバーは、29歳で早くもGSKの

 海外展開を仕切るカントリーマネジャーとなり、

 7つの国で責任者として指揮を執った。

 グローバルビジネスのリーダーとして、20年強

 にも及ぶスタート時期の差は、簡単には埋めがた

 かった。
 

  (P.034)



現会長の長谷川氏が後継者に日本人を選ばなかった
理由を述べています。



 長谷川は、本田を含む日本人から社長を選ばなかった

 理由について、「できる限りの海外経験を積ませたが、

 まだ足りない部分があった」。「経験とは単に仕事をした

 ということではなく、きちんと結果を出していること」と

 言う。
 

  (P.034)



本田氏は今、日本人社長を育成するため執念を燃やして
いるそうです。復讐心でしょうか? あるいは、そんな個人
的な問題ではなく、このままではタケダが内部崩壊して
しまうという危機感から発せられたことなのでしょうか?
いずれ分かる時が来るでしょう。



 本田をよく知る武田関係者は、「自分の手で日本人

 社長を育ててやろうと執念を燃やしている」と話す。

 その実現のためには、高いハードルを越えなければ

 ならない。経営陣に居並ぶ外国人たちの目に留まる

 ような、本当のグローバル人材を、日本人の中から

 育てられるかがカギを握る。
 

  (P.035)



では、どうしたらグローバル人材は育つのか、『日経ビジネス』
は次のように語っています。一つの意見として拝聴に値する
ことです。



 世界のどこにいても、自分のこれまでのネットワーク

 にとどまらず、現地の人と新しい関係を築く。

 それらをベースに、迅速な決断をためらわない。

 失敗もあるだろうが、そうした経験の積み重ねを

 通じてしか、世界で結果を出せるグローバル人材

 は育たない。
 

  (P.035)





キーワードを確認しておきましょう。

 外国人経営者 
 グローバル経営 
 真のグローバル企業 
 日本人社員の強味と弱味 
 国内だけで勝負できるか 




次回は、
「PART 2 TAKEDA流経営術
世界を操るアメとムチ」
「PART 3 世界に挑む人材
『エセ・グローバル』では勝てない」
をお伝えします。


ご期待下さい!






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Author:藤巻隆
管理人の藤巻隆です。

以前、ジュゲムブログで、
同タイトルの
「日経ビジネスの特集記事」
を書いていました。

しかし、使い勝手があまり
よくなかったので、
FC2ブログで新たにスタート
することにしました。

現在(2013.10.16)、ブログの
引越を行っているところです。

FC2ブログでは、2013.10.14号
が最初のブログということに
なります。


2013年10月16日記す。

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