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今どきカイゼン100 ムリせず すぐ効く 社長も納得 2015.06.29 <3>







日経ビジネスの特集記事(113)

今どきカイゼン100
ムリせず すぐ効く 社長も納得
2015.06.29




テーマ

今週の特集記事のテーマは

「カイゼン」と聞いて、どんなイメージを持つだろうか。
「会社がコストを削減したいだけ」「現場の負荷を増やすもの」。
こんなイメージを最初に思い浮かべる人も少なくないはずだ。
そもそもカイゼンは、単調になりがちな工場の仕事を創造性の
高い仕事に変えるものだった。
ところが、いつしか「苦痛」に…。
成果も上がりにくくなっているはずだ。
原因は、多くの企業が時代の変化や働き手の状況を無視した
活動にまい進したことにある。
今、求められているのは、ムリせず、すぐ効くカイゼンである。
あなたの会社にもきっと役立つはず。

 (『日経ビジネス』 2015.06.29 号 P.024)

ということです。






今どきカイゼン100<br />ムリせず すぐ効く 社長も納得

今どきカイゼン100
ムリせず すぐ効く 社長も納得

(『日経ビジネス』 2015.06.29 号 表紙)
「日経ビジネスDigital」 2015.06.29




今特集のスタートページ

今特集のスタートページ

(『日経ビジネス』 2015.06.29号 PP.024-025)
「日経ビジネスDigital」 2015.06.29







第1回は、
「PROLOGUE なぜカイゼンで成果が上がらないのか」
を取り上げました。


第2回は、
「PART1 乾いた雑巾は絞るだけじゃダメ
 視点を変えたら『今どき』が見えた」 
を取り上げました。


最終回は、
「鬼カイゼンでつかんだ花園切符」
「PART2 最新事例を徹底解剖
 あなたにもできる!
 現場発カイゼンNext」
をご紹介します。




今特集のキーワードは次の5つです。

キーワード

 カイゼンの落とし穴 
 今どきカイゼン 
 前提条件 
 カイゼンのヒント 
 そっくり変えないのも選択肢 




本題に入る前に、お伝えしておくべきことがあります。
『日経ビジネス』特集班は、カイゼン100の事例を
取り上げています。


その中には、他社でも活用できそうな事例もありますが、
企業の特殊性に依存した事例、つまり、その事業所特有
の事例も含まれていると感じました。


そのようなわけで、カイゼン100の中から絞り込んで事例
をご紹介していきます。


注意すべき点は、他社の事例をそのまま採り入れるの
ではなく、自社の労働環境と照らし合わせ、「カイゼンの
カイゼン」をして、採用すべきだということです。


コーポレートカルチャー(企業文化、社風)が異なる企業
で、同じカイゼン事例をそのまま採り入れると、
うまく機能しないケースが間違いなく出てきます。


最終回は「体験取材」からスタートです。



では、本題に入りましょう!


 鬼カイゼンでつかんだ花園切符 

『日経ビジネス』の記者による体験取材をご紹介します。
一瞬、ビジネスと関係がなさそうに思われる、
ある高校ラグビー部の練習の内容から、
ビジネスに生かせるカイゼンのヒントを探りだすという、
趣旨です。

 静岡聖光学院高校ラグビー部 


 体験取材?

 構わないですけど、30分でぶっ倒れますよ──。

 取材を申し込んだ際、静岡聖光学院中学校・高校

 ラグビー部で総監督を務める星野明宏・副校長は、

 笑いながら記者(33歳)にこう言った。

 同氏は桐蔭学園高校、立命館大学のラグビー部で

 活躍した後、電通に10年間勤務し、教員に転じた

 異色の監督。

 同ラグビー部は星野氏がカイゼンにカイゼンを重ねた

 短時間練習がウリだ。その練習によって急激に力を

 付け、高校ラグビーの全国大会である「花園」の常連校

 になった。


 「きつい練習を体験できるなら本望です」と答えたが、

 内心は「たかだか30分で倒れるわけないでしょ」と高を

 くくっていた。記者は高校・大学とラグビーを経験。

 この数年、実戦から遠ざかってはいたものの、

 「高校生なんぞに負けるわけがない」という自負があった。

 ところが…である。練習開始からわずか20分足らず。


 体が鉛のように重くなった。想像を絶するほどの密度の

 濃さだ。

 結果、「先生、すみません。もう勘弁してもらっていい

 ですか…」と情けないせりふを吐いたのだった。


 静岡聖光学院ラグビー部の練習は、ビジネスの参考に

 なるカイゼンの宝庫でもある。

 その多くが、“制約”から生まれた。校則で、どの部活も

 練習時間が制限されている。夏場は1日90分、冬場は

 60分だ。

 練習は1週間で3日だけ。専用グラウンドもなく、

 野球部などとの共有。

 使えるのはラグビー場1面の4分の1程度だ。
 

  (P.042)


ここで、“制約”という言葉が使われていますが、
星野副校長兼ラグビー部総監督は、
「前提条件」と述べています。


これはどういうことなのか?
次の説明を読むと氷解します。


 「制約と捉えれば『勝てなくてもしょうがない』という

 雰囲気が蔓延する。他校に比べて『これが足りない』

 と言い出してもしょうがない。制約ではなく前提条件。

 そう捉えることで初めて、スタートラインに立てる。

 学業でもビジネスでも同じでしょう」

 短い練習時間を制約ではなく前提、すなわち自分たち

 らしさと考えることで、発想の転換が生まれた。

 「60分では足りない」ではなく、「61分で倒れる練習」を

 作り上げた。設備を変えるのではなく、今ある設備という

 制約の中で、現場が工夫して性能を極限まで引き出し、

 生産性を高める、モノ作りのカイゼンに通じる考え方が

 そこにはあった。
 

  (P.042)


記者は、体験取材を通じて得たヒントを次のように
語っています。


 制約を逆手に取った発想の転換。

 カイゼンをカイゼンし続ける姿勢。

 まねではなく、現場が試行錯誤しながら、今勝つための

 最高の練習を編み出していく。カイゼンの原点が詰まっ

 ていた。
 

  (P.043)




 カイゼン51 

ウォーミングアップは必要ない

準備運動と体幹トレーニングを
組み合わせた練習。
レスリングからヒントを得た
 (P.043)



 カイゼン53 

休んでいる時間をなくす

「まったり」した状態をなくす。
動いている状態をキープ
 (P.043)



ポイント

その日の仕事をスタートするにあたって、
ウォーミングアップと称して雑談に興じたり、
コーヒーを飲みながら新聞に目を通している
場面に遭遇することがあります。


こうしたことが余計な残業を生み出す原因に
なります。


トップスピードに達するまでにどれだけの時間
がかかるかは、重要な問題です。


いつでも行けるぞ、という準備ができていない
とならないということです。


1日の労働時間内に何回ピークを持ってこられ
るかが、重要なポイントと考えています。


ダラダラと惰性で仕事をしないためです。


データ分析機能 ピーク分析





余計なお世話かもしれませんが、
高校ラグビー部での「特訓」の成果が、
進学先の大学や就職後に活かされるか
どうかは未知数です。


やり方が全く違うことは、想像に難くない
からです。





 PART2 最新事例を徹底解剖 
 あなたにもできる! 
 現場発カイゼンNext 

特集の最後であるPART2では、各社の細かな事例が
掲載されています。カイゼン56から90まであり、
残りの10は、個人レベルの「今日からできる机周り
カイゼン10」で締めくくられています。


ここでも、あなたの勤務先でも応用可能と思われる事例
を中心にご紹介します。


 コクヨ 


 「シッター」「ウォーカー」「ランナー」。

 コクヨはグループ企業のオフィスレイアウト変更に

 当たり、社員を行動パターンによってこう分類した。

 シッターは、経理や総務、営業アシスタントなど社内

 で座って作業することが多い。

 ウォーカーは企画部など打ち合わせで社内をうろうろ

 と歩く。ランナーは営業など社外を走り回る。


 以前、採用していたフリーアドレスをやめたのは、

 「労務管理しにくかったり、結局、席が固定化して

 しまったりといったこれまでの反省があったから」

 (コクヨファニチャー関西営業本部の嶋吉一裕部長)。
 

  (P.044)




 カイゼン57 
フリー席からグループ席に

フリーアドレス制で労務管理が
難しくなった反省から、部署ごとに
テーブルを固定化
 (P.044)



 カイゼン60 

部長席は固めて配置

避けて座りがちな上司の隣の席。
部長だけ固めてオフィスの中央に
配置した
 (P.045)



ポイント

フリーアドレス制のデメリットをカイゼンし、
メリットに変えることです。


カイゼンのカイゼンを続けることが重要で、
カイゼンに終わりはありません。


部長同士が牽制しあうか、協力し合うかが
問題です(笑)。


大きな目的は、企業業績の向上ですから、
それを忘れては何にもなりません。





 三越伊勢丹ホールディングス 


 三越伊勢丹ホールディングスは消費者の嗜好の

 多様化に合わせ、売り場ごとに工夫を凝らした

 カイゼン活動を評価する仕組みを導入している。

 その数は実に1300チーム。

 年度ごとに優秀なカイゼン事例を表彰し、

 他のチームへの横展開や職場のモチベーション

 アップにもつなげている。


 商品提案の説得力が増したことで、

 同売り場(三越日本橋本店: 註 藤巻隆)では

 客単価が1年で12%上昇した。
 

  (P.046)




 カイゼン81 
優秀な従業員に学ぶ

社内で評価の高い販売員や
バイヤーの仕事ぶりを動画に
収め、社内研修に活用
 (P.046)


ポイント

ベンチマーキング(ベスト・プラクティスともいう)
により、優秀な従業員と自分との差(これが問題)
は何なのかを知り、問題解決に結びつけるため
に学ぶ姿勢が大切です。


社員のモチベーションアップを狙った表彰制度
は、どの事業所でも実施しているかもしれません。




「今日からできる机周りカイゼン10」からは、
2つだけご紹介しましょう。
多分、「とっくにやっています」という声が返って
きそうですが・・・


 カイゼン94 
資料の保管に保管期限を付ける

放っておくと机の周りに資料が積み上がる。
必ず保管の期限を付けて捨てる
 (P.047)


ポイント

保管期限を付けておかないと、資料が貯まる一方で、
古くなったり、重要度が低かったりして、不要になった
資料は処分しなくてはなりません。


ただし、社外秘のケースが多く、シュレッダーに通して
容易に復元できないようにすることは当然です。



 カイゼン99 
ごみはごみ箱の中のレジ袋に

あらかじめレジ袋をごみ箱の中に入れておく。
共同のごみ箱に捨てに行く時は袋ごとポイ
 (P.047)


ポイント

これは自宅でされていることが多いと思います。
会社でもやらない手はありません。
時短と手間をかけないためです。


ただし、燃えるごみ、不燃物、資源物の分別は
必要です。




今特集は比較的軽めなテーマでしたので、
より身近な問題と感じられたのではないでしょうか。


「カイゼンには終わりがない」
「カイゼンのカイゼン」
等、繰り返し書いてきましたが、実は、私は別の考え方
をしています。


今までのやり方を全否定してそっくり変える必要はない、
というのが私の考え方です。


自己否定は、成功の復讐に遭わないために、
現代において必須なことですが、
コーポレートカルチャー(企業文化、社風)をすっかり
変えてしまうのはどうかと思います。


長い歴史があって現在があるのです。
「創業の原点に帰る」という原点回帰を叫ぶ経営者が
増えてきたように感じています。


創業の精神から逸脱してきた、と経営者が感じたから
です。


アメリカン・スタンダードが必ずしもグローバル・スタンダ
ードであり、かつ正しい、とは言えません。


米国一辺倒の考え方に偏り、本来の輝きを失い、
日本や日本企業の良さをも失ってしまった、
かつて栄華を極めた企業のうらぶれた姿を見ると、
とても悲しくなります。




今日読み終わった、
『おとな二人の午後』
(塩野七生 五木寛之 世界文化社 2000年6月10日
 初版第一刷発行) 
の中で、塩野七生(ななみ)さんと五木寛之さんが
縦横に語り合い、とても印象に残った箇所があります。


塩野さんは次のように語っています。


 終身雇用制を全廃[ぜんぱい]するという発想は、

 じつに愚かな経営者意識だと思う。

 それこそ、安定をあたえると、それなりにやるって

 いう人間がいることをまったく理解していない。
 

 (前掲書 P.346)



 日本人にとって大切なことは、けっして自分たちは

 特殊だと思わずに、まして、恐縮しないことね。

 そして、相手の土俵に立つことなのね。
 

 (前掲書 P.379)



また、五木寛之さんは塩野さんのこの発言に対して、
このように語っています。



 日本というのは、仕事のできる人が疎外されちゃう

 ところがある。でも、出る杭は打たれるけれど、

 出ない杭は腐るって、僕は言ってるんだ。

 だから、どんどん出ていっていいんですよ。
 

 (前掲書 P.379)







今特集のキーワードを確認しておきましょう。

キーワード

 カイゼンの落とし穴 
 今どきカイゼン 
 前提条件 
 カイゼンのヒント 
 そっくり変えないのも選択肢 






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Author:藤巻隆
管理人の藤巻隆です。

以前、ジュゲムブログで、
同タイトルの
「日経ビジネスの特集記事」
を書いていました。

しかし、使い勝手があまり
よくなかったので、
FC2ブログで新たにスタート
することにしました。

現在(2013.10.16)、ブログの
引越を行っているところです。

FC2ブログでは、2013.10.14号
が最初のブログということに
なります。


2013年10月16日記す。

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