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相続ショック どうする?あなたを襲う「負の資産」 2013.10.21<2> 日経ビジネスの特集記事(28)

日経ビジネスの特集記事(28)

相続ショック どうする?あなたを襲う「負の資産」
2013.10.21





親の危ない遺産10

初めに、「親の初めに危ない遺産10」を掲載します。

前回お伝えした5つの危ない遺産だけでも、

恐怖感は尋常ではなかったと思います。


 1 賃貸用アパート

 2 境界線が曖昧な土地

 3 空き家になった田舎の実家

 4 共有名義の不動産

 5 未相続の山林や土地

 6 分散した自社株

 7 墓

 8 借金

 9 愛人と隠し子

10 兄弟がニート



このうち残りの、6 分散した自社株 から 

10 兄弟がニート を取り上げます。


 6 分散した自社株

70年続いた煎餅屋が兄弟間の相続
トラブルが原因で、取締役を解任され、
尽力してきた煎餅屋を廃業されそうな
Fさん(48歳)のケース――

「同族企業の事業継承は、一筋縄ではいかない

ケースが多い」(P.35)と日経ビジネスは指摘

しています。


祖父は15年前に他界し、祖母が社長を務めていた

いたそうです。その長男であるFさんの父親が

社長を継ぐ予定になっていました。


2年前の秋、父親が亡くなった翌月に祖母が後を

追うように帰らぬ人となったのです。


残された5人の兄弟が法定相続人となりました。

祖母が100%保有していた自社株を5人で20%ずつ

均等配分し、長男が社長、ほかの4人が取締役に

就いたといいます。


煎餅屋の実務は、Fさんと母親が引き続き取り仕

切ることになったのです。


ところが、独立心旺盛な兄弟たちが事業に失敗

すると、次女、次男、三男が結託し、社長である

長男を取り込み、取締役会でFさんの解任を決議

しました。


3人には切羽詰まった事情があったのです。

次男は運送業の経営に行き詰まり、三男は株の

運用に失敗し、次女はアパート経営でローン返済

に苦しんでいたのです。


3人は煎餅屋を廃業して資産を売却することを検討

しているそうです。取締役を解任された、Fさんは

どうしようもありません。


「事実は小説より奇なり」といいますが、この

ケースは特に、そう感じます。


「自社株の分散による事業継承のトラブルは、決して

珍しくない」(P.35)と日経ビジネスは指摘しています。




 7 墓

実兄が両親の墓の権利証を持ったまま、
音信不通になり、困り果てているGさん(55歳)
のケース――

5年前に父が亡くなった際、不動産を売却し、

売却金額を兄と半分ずつに分けました。

ここまでは平穏な相続でした。


ところが、兄が墓の権利証を持ったまま音信不通

になり、兄に代わって墓地を相続しないGさんが

墓地管理料と位牌の預かり代を2年分、立て替えて

いるそうです。

「カネの相続ではもめなかったが、

まさか、墓を巡って兄弟間に亀裂が入るとは

思いもよらなかった」とGさんは嘆いている。

 (P.36)



 8 借金

義母が連帯保証人だったため、
相続放棄を決めたHさん(57歳)のケース――

昨年義母をなくしたHさん。悲しみにくれる妻に、

1通の督促はがきが届いたそうです。


そのはがきによれば、義母が親戚の連帯保証人に

なっていて、800万円の債務支払義務が発生して

いるというのです。


実は、義母が連帯保証人になっているという話は、

亡くなる10年前に妻から聞いてはいたそうです。

親戚の質屋が倒産し、義母が土地と家を売って

借金を肩代わりしていたのです。


福岡市内の一等地にあった土地と家は、合わせて

1億円近くになったということですが、そのほとん

どを返済に充てたといいます。


Hさんは「それで解決したと思っていた」そう

です。


800万円の督促に最も驚いたのは、Hさんの義姉

でした。義姉は脳梗塞を患っていて、下半身麻痺

の生活を長い間、余儀なくされていたそうです。


身寄りのない義姉は、これ以上新たな負債が出て

きたら自分にはどうしようもない――。


そんな義姉の気持ちを慮り、“全会一致”で相続

放棄を決めたそうです。


相続放棄にはどのような手続きが必要なの

でしょうか?

相続放棄には、被相続人の出生から

死亡までの連続した除籍謄本や放棄する人の

戸籍謄本が必要。

 (P.37)


Hさんには、やりきれない気持ちがありました。

1人で相続放棄の手続きを終えた後、親戚は

「葬式で私たちがかぶった負債について、

おわびの一つもなかった」のです。


本人でなくても、気が滅入る話ですね。




 9 愛人と隠し子

父親が亡くなった後4年間に
わたり、父親の女性関係の整理をする羽目になった
Iさん(50歳)のケース――

今年9月4日、今後遺産相続に大きな影響を

及ぼしそうな最高裁の判断が下されました。

結婚していない男女間に生まれた

婚外子(非嫡出子)の遺産相続に関して、

相続分を法律婚の子(嫡出子)の半分とする

民法の規定について、最高裁が違憲判断

を示した。

 (P.36)

つまり、法の下の平等に反して違憲である、と

初めて最高裁が認めたのです。


父親が亡くなる10年前に母親がなくなった

そうです。その直後から父親より16歳年下

の飲食店経営の女性が父親の家に出入りす

るようになったそうです。


父親が亡くなった後、その女性は豹変した

といいます。


突然、Iさんに内容証明郵便が届きました。

見ると、父親が残した建物、土地をすべて

渡せという内容だったのです。


遺言状を確認したところ、父親が経営する

マンションに永久に住まわせること、マン

ションの家賃収入を月々10万円支払うこと、

などが記されていたそうです。


さらに驚いたことは、父親が保有している

と思われた現金はほとんどなくなっていた

ことでした。


手厚い年金、家賃収入、母親が生前自ら立ち

上げた事業経営で得た現金を合わせ、1億円

近く残されていると思っていた現金は、ほぼ

ゼロだったのです。


愛人との海外旅行、高級ブランドバッグなど

へ回されていたのでした。


さらに、父親の自宅にあったものは、すべて

勝手に処分されていました。


結局、母親名義で残しておいた実家の土地と

建物を売却し、愛人に多額の現金を支払う

羽目になった。

 (P.38)


ふてぶてしい愛人と、愛人に溺れた父親の

無責任さがもたらした悲劇でした。



10 兄弟がニート

税理士の田村康彦氏(仮名)が、
巻き込まれた兄弟間の遺産相続トラブル

長男の嫁は、5年前のことを思い出していた

そうです。


3兄弟の父親が亡くなり、遺産として、現金4000万円

と、複数のアパートと土地が残されました。

4000万円を兄弟で分けたが、土地と建物でもめた

そうです。この時、相談を受けたのが税理士の田村

氏だったのです。


長男の嫁の主張は「5つあるアパートと土地は、

長男がすべて相続すべき」。


実は、次男と三男は「ニート」だったのです。

親に家まで建ててもらい、実家のすぐ隣に住ん

でいたのです。

長男の嫁の気持ちは、このようなものでした。


両親の亡き後、次男と三男の“世話”を

する羽目になると思うと、両親が残した

資産はある程度もらっておきたいという

のが、長男の嫁の偽らざる気持ちだった。

 (P.39)

次男と三男は家族会議に出席しても、全くと

言っていいほど会話をしないことに、税理士の

田村氏は頭を悩ませていました。

様々な提案をしても反応はなし。


結局、長男は、兄弟を見捨てる訳にはいかないと、

「はんこ代」として、次男と三男に2000万円超の

お金を用意したそうです。アパートと土地は長男

が引続ということで嫁の理解を得、次男と三男に

まとまったカネを渡して問題解決ができたはず

でした。



そして5年後、長男の嫁が恐れていたことが

起こったのです。もらった2000万円を使い

果たした次男が、長男に泣きついてきた

そうです。


その家族会議に、田村氏が呼び出されたのです。

結局、借用書とともに長男は100万円を次男に

貸し付けたのです。そのカネが戻ってくる当て

はないのですが。



「のれん」相続の悲哀

開業医は、傍目から見ると、収入は多いし、

土日祝日は休診日で、1日の開院時間も短く、

羨ましい、と思ったことはありませんか?


私は、ずっとそう思っていました。

ところが、日経ビジネスの特集記事を読むと、

開業医には開業医なりの悩みがあることが

分かりました。


足腰が急激に弱まり、引退を決意した、

静岡市の開業医、Xさん(80歳)のケース――

自宅兼診療所の継承者は、大学病院で内科医

を務める長男(52歳)でした。


Xさんにはほかに2人の娘がいました。

2人は主婦で医師免許は所有していません。

元日に親子が揃ったタイミングで、Xさんは

3人の子供の相続の話し合いを持ったそうです。


自宅と病院設備は長男が継承者として相続。

Xさんの預貯金は兄妹で3等分することになり

ました。


預貯金額は3000万円。妹たちは、「医者だった

のに、そんなもの?」と愕然としたそうです。


長男が私立大学医学部に入学し、巨額の教育費が

かかったことや、医療設備投資の回収に長年月を

費やしたためでした。


さらに追い打ちをかけるような事実に、直面した

そうです。税理士に相談すると、土地の評価額が

予想以上に高く、預貯金から相続税を差し引くと、

手元に資産がほとんど残らないことが判明したの

です。


娘たちは納得できません。長男に土地と建物を

持っていかれた上に、自分たちの遺産の取り分は

ほぼゼロという想定外の出来事です。


「兄を一人前の医師にするために私立医大に行かせ、

その教育費は1億円に上るのだから、私たちも最低

1億円もらう」。


妹たちの言い分は、「兄がこれまで特別受益を

受けており、相続時に相殺されてしかるべき」。

相続税制上、特別受益は生前贈与と見なされる。

 (P.40)


お金が絡むと、兄弟は血が濃いだけに骨肉の争いに

発展しかねませんね。生活に四苦八苦している子供

兄弟がいる一方で、地方にまだ残っている、昔から

のしきたりで、長男に多くの遺産を残すという考え

方は早晩、崩れるかもしれません。


安倍首相は、「景気が上向いてきた」とさかんに喧伝

していますが、我々庶民は全く実感がありません。


それだけに遺産相続となると、エゴむき出しの様相を

呈することにもなるのかもしれません。


庶民には関係ないと思われていた遺産相続が、資産家

だけの問題ではないことが、よくわかりました。


あなたが直接経験していなくても、親戚やお友だちに

同様な「相続ショック」に遭遇している方がいるかも

しれませんね。



次回は、「“死事人”の大攻勢」と「相続が重荷に

なってはいないか」をお伝えします。


普段より深刻な問題を取り上げているため、考えながら

ブログを書き続けました。スピードが上がりませんでした。




記事を読んで、面白かったら
ポチッとしてください。






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Author:藤巻隆
管理人の藤巻隆です。

以前、ジュゲムブログで、
同タイトルの
「日経ビジネスの特集記事」
を書いていました。

しかし、使い勝手があまり
よくなかったので、
FC2ブログで新たにスタート
することにしました。

現在(2013.10.16)、ブログの
引越を行っているところです。

FC2ブログでは、2013.10.14号
が最初のブログということに
なります。


2013年10月16日記す。

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